Gilets Jaunes第6回です。
あの凱旋門の内部がめちゃくちゃに破壊され、車が燃え、お店の窓ガラスが割られるなど、悲しく深刻な状況になっているデモが、なぜこんなにひどい状況になっているのかを知りたいと思っています。
まずは、france interの記事を元に整理しています。

12/7 大規模デモ前夜

GJ(Gilets Jaunes、黄色いベスト集団)の代表7名が、首相官邸に迎えられます。彼らは破壊者と同類扱いされないように、平和的なデモ行動を呼びかけています。大統領宛に要求を突きつけますが、マクロンは拒否します。

4回目の土曜日の前日のこの日、多くの欧州都市が自国民に対し巻き込まれないように注意喚起をします。ブリュッセル、プラハ、リスボンは、パリへの渡航を延期するよう勧めます。

GJの代表の1人エリック・ドゥエは翌土曜日のデモでエリゼ宮(大統領邸)に向かって歩こうと呼びかけ、さらに今からパリの環状線道路を封鎖しに行こうとfacebookで呼びかけたために、この金曜の朝、家宅捜査を受けています。

12/8 ACTE IV

4回目の土曜日、ACTE IVです。136,000人がデモに参加し、高速道路がブロックされたり、料金所が妨害されたり、遠回りをさせられたりと、今週もフランスの道路交通網に混乱が生じました。パリ、ボルドー、トゥールーズをはじめ、多くの都市で被害が発生しましたが、機動隊の増強が多少は作用していたようで、ACTE IIIよりは炎上した車の数は少なかったようです...。しかしながら、こちらのその時の映像ですが、これだけでもなかなか緊張感があります。まるで戦争です....。





アメリカのトランプ大統領は、先日「我々にもトランプが欲しい!」とフランス人デモ参加者が叫んでいたのを喜びつつ、パリ協定を脱退したことを正当化するように、こんなツイートをしています。
イタリアのサルヴィーニ副首相は、フランスの二の舞にならないように、EUの予算規則からはみ出るのを覚悟で公共支出を増やしたいと発言。
トルコのエルドアン大統領は、フランス当局側のGJに対する暴力を批判。

12/9 

大統領府は、エマニュエル・マクロン大統領が、月曜日の20:00に公式宣言を行うと発表しました。
パリ市長のアン・イダルゴ(Anne Hidalgo)は、550人の市の職員が交替で昼夜、破壊されたお店の掃除を行ったと発表します。


続く